あのときのあなたは神様だったのですか

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おいしくなるおまじないだよ。

気持ちが込もっているから、というわけではなくて、実際に何かが違っている。

もうおとなだから、気持ちを免罪符にはしたくない。方法を探るのだけれど、でももうそれしか残ってなさそうだと気が付いて食傷気味。
捨てるのがもったいないから、見えるところに飾ったり、差し出したりするのは結局ただ自分のためで、それを自覚しているということを盾にする臆病さも自覚して、自覚しているくせに食あたりを起こしたり、何周かするうちにふてぶてしく開き直ったりして、どうにもこうにも。

けれど頭に飾った間抜けなそれを、別に悪くないじゃんと言ってくれると、思わずまじまじとその顔を見つめ返してしまったり、俄然やる気を出してしまったりして、ないと思っていた方法を見つけてしまったりする。

それとなく抜け道を教えてくれるあなたはもしや、
あるいは、あなたを通して一時現れてくれたのか。

ひとつしかない鍵で、実はどのドアも開くのかもしれない。
いくつもあるうちのひとつだけしかドアを通れないのだとしても、案外行き着く先は同じだったりするのかもしれない。

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